如月の私
皆さんお元気ですか?
前回のブログでは沢山のコメント・メールありがとうございました!
不肖、岡本の活力となるのはこうした皆さんからの温かで、ちょっぴりシュールなメッセージでございます。
今後もお気軽にコメントして頂けたら幸いです。
さて、某映画撮影等もろもろ進行している日々ですが、今回はオフに観劇・鑑賞したものをご紹介したいと思います。
2月10日(日)「忌野清志郎 完全復活祭」
開始早々、武道館の巨大スクリーンにスキンヘッドの初老の男性写真が映し出された。
「・・・んっ? 誰、このおじさん?」
しばらくするとパラパラ漫画の如く髪と眉が徐々に伸び、眼の輝きを取り戻していく一人の男の姿となった。
そう、そのスキンヘッドの初老男性こそ、日本ロック界のカリスマ、56歳の「忌野清志郎」だったのだ!
ご存知の方も多いと思うが、忌野さんは06年7月より喉頭癌の為療養期間に入っていた。
抗癌剤の副作用で毛髪が抜け、表情も虚ろな忌野さんは、僕らが知っている奇抜なファッションとメイキャップの彼とは程遠かった。
しかし、スクリーンに映し出される彼は、日を追う毎に「忌野清志郎」となって行ったのだ!
さて、僕がこのライブで一番感じた事は、以前と変わらぬ歌声で健在ぶりを発揮した彼の姿に圧倒されたのは勿論の事、それ以上に彼を支える周囲の温かさだ。
舞台には飛び入りで多くの他業種の友人達が登場。
そんな中、バックのトランぺッターは涙と汗で全身を濡らしながらの熱演。
最後にはご子息がステージに上がり、照れながらも満面の笑みを浮かべる忌野さんで幕を閉じた。
これは想像だが、彼を文字通り「復活」させたのは、本人の努力は言うまでもないが、他ならぬ家族や友人達のサポートだったのではなかろうか?
彼は恐らく普段から周囲を大切にして来たのであろう、あえて「困った時の神頼み」せずして周りが自発的にエールを送ったのだと思う。
そんな優しい空気に満ちあふれたライブだった。
入場の際配られた「快気祝い」の手ぬぐいを見る度に、あの日の事が思い出される。
2月11日(月)「プロデューサーズ」
(出演:井ノ原快彦、長野博、彩輝なお、松金よね子、桑野信義、岡幸二郎、藤木孝)
トニー賞12部門最優秀賞を受賞したこの作品は、喜劇王メル・ブルックスのアカデミー受賞映画を基にしたミュージカルの日本版で、今回は2年半ぶりの再演となる。
ざっと内容を説明すると、運に見放されたプロデューサーと、小心者の会計士の二人が手を組み究極のペテンに挑戦する話。
ペテンとは駄作をブロードウェーにかけ、必要な資金以上の金を集め、余った金を懐にというもの。
最悪のシナリオとスタッフをそろえ、出資者達から資金を集めるだけ集めて初日に臨んだが皮肉にもショーは大当たり!
払いきれない配当金を出資者達に約束した二人の運命や如何に・・・!?
もともと前回の舞台、「暗くなるまで待って」でご一緒した彩輝さんが出演されるので観に行ったのだが、蓋を開けてみればここ数年で観たミュージカルの中でダントツに面白かった!
気楽な笑いに溢れ、時にはホロッとさせながらも、くどくないので後味がいい。
美しいセットや衣裳も見応えがあり、思わず帰宅途中に口ずさんでしまう印象深い歌も魅力的だった。
また、ハリウッドやブロードウェーには多くの優秀なユダヤ人やゲイの演出家がいるそうだが、そんな彼らがナチやヒトラーをパロったりするシュールさが何ともおかしかった。
残念ながら公演は終わってしまったが、再々演がある際には是非!
2月13日(水)「ザ・ポリス 再結成ライブ」
21年ぶりに再結成したスティング率いる英ロックバンド、ザ・ポリスが27年ぶりに来日するというので東京ドームへ駆けつけた。
プレミアシートと言うだけあってかなり観やすい席な上に、オリジナルTシャツのお土産付きだったが、チケット代はなんと3万円!
なんでも、今回の世界ツアーはバンクーバーからスタートし、北米→欧州→南米→オセアニアの計100公演を経て来日したそうだが、各会場では貧しい人々に安全な水などを提供する国際基金「Water Aid」に寄付する為、最前列の4席をオークションで発売し、平均50~60万円で落札されたらしい。
そんな高値でチケットが飛び交っていたと聞くと一瞬、「あれ? 3万て実は結構お値打ち価格!?」なんて発想がよぎったがそんなのも束の間、「いやいや、ちょっと待て、3万あれば吉牛100杯食えんじゃんっ!」といつも通りの物価指数に大至急戻った。
それにしても、先日の忌野さんしかり、50代のチョイ悪よろしく、ガッツリ不良のスティングらは本当に大人の色気ムンムンだった!
中高生が「ロッキー」を見た後、やたら喧嘩が強くなったような錯覚を覚えるが如く、東京ドームを出る頃には大人の色気が充満された(・・・ような気がした)僕であった。
2月16日(土)「恋する妊婦」
(出演:小泉今日子、風間杜夫、大森南朋、荒川良々、鈴木砂羽)
この舞台は大衆演劇の一座で、二枚目と女優の駆け落ちから座長夫妻と座員達、周囲の人々の日々に荒波が立つという大人のラブストーリー。
座長役は風間杜夫さん、副座長を大森南朋さん、一座に出入りする八百屋を荒川良々さんが演じる。
主演の小泉今日子さんは、座員達から「ママ」と慕われる妊娠中の座長夫人で、駆け落ちした女優が戻って来て座員達の不安や不満が吹き出す中、鈴木砂羽さん演じる副座長の妹から言い寄られたり、おなかの子の父親が駆け落ちした二枚目という疑惑が持たれたりというドタバタに巻き込まれる。
小泉さんとは先月久しぶりにCMでご一緒し、また風間さんとは昨年舞台「恋のカーニバル」で共演させて頂いたご縁もあり、一人勝手に高揚していた。
このお二人も言わずもがな、大人の色気ムンムンである。
小泉さんに至っては妊婦なのにムンムンである。
いやはや、この一週間でどんだけムンムンさせれば気が済むのか!
そんな時、何故か頭の中でこんなジングルが鳴り響いた。
「大人の階段のーぼる〜君はまだーシンデレラさぁ〜♪」 (H2O「想いでがいっぱい」より)
2月26日(火)「玉野和紀vs川平慈英トークショー」
日本を代表するタップダンサーで演出家の玉野和紀さんと、事務所の先輩でもある俳優の川平慈英さんのトークイベント。
お二人は8年間同じミュージカルをやられているだけあり、プライベートでも大の親友との事。
2時間ものトークショーは常にテンポ良く、引きつけられる話ばかりだったが、そんな中でも次の言葉が特に印象に残った。
「何年も同じ芝居をやっていると、どうしてもマンネリ化してしまう事がある。その時に“全く新しい事”に挑戦するのか、あるいは“究極のマンネリ”を目指すかによって方向性が変わる。」
なるほど、確かに昨今のお笑いブームに象徴されるように、常に新しいキャラクターや新鮮な芸風が求められる事もあれば、笑点や新喜劇のようにお約束的なマンネリが重要視される事もある。
結局はどの分野においても、温故知新(古きを知って新しきを知る)がベースになるのだろう。
皆さんにとっての温故知新はなんですか?


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