台湾紀行⑬「ABC」
「滞在13日目」
今朝は松平さんの見送りの為、気合いで起床す。
見送り後、中山駅近くの「ウェンゾウダーフンドゥン」で海老ワンタン麺を頂く。
あっさりしたスープに歯ごたえのあるワンタンが4つも入っていて大満足だった。
それにしても、台湾はどこもかしこも本当に飯が美味い!
この調子で台湾に一年も住んだら、着実に確実に痛風になるだろう。
昼食後、中山駅から地下鉄で40分程の所にある「淡水」に行った。
ここは河口に開けた港町で、雰囲気としては横浜や神戸に似ている。
下車すると沢山の露天が軒を連ね、ストリートパフォーマー(…と言えば聞こえがいいが、怪しいマイムをやっている人や、エレクトーンに合わせて台湾の民謡を歌っているおじさん)もいたりして、のどかを絵に書いたような風情だった。
ウズラの卵焼きを串に刺したもの(20元=約80円)やイカの丸焼き(35元=約140円)をつまみながら、「紅毛城(ホンマオツェン)」へ。
ここは1629年にスペイン人が建設、その後オランダ人の手に渡り、1867年からはイギリス領事館となった。
小高い丘にそびえ立つ赤レンガのモダンな城は台湾にいる事を忘却させる雰囲気で、学生時代にスペインのグラナダに行った時の事を彷彿させた。
そうそう、故宮などの博物館にも言える事だが、殆どのそれで日本語表記がなされており非常に助かった。
紅毛城を堪能後、二時間ぐらいのんびりと対岸沿いを歩いていると不思議な音楽が聞こえて来た。
どうやら野外に特設された会場で死者を弔う儀式をしていたようだ。
そこからは一定のリズムで僧侶と思われる人がお経のようなものを唱えていた。
夕日が海面を照らす中聞こえて来るこの不思議な歌声は、日頃の憂き事を浄化するが如く心に響いた。
何となく地べたに寝そべってみた。
瞳を閉じてみた。
海風が頬を撫でた。
なんだか不思議と少し楽になったような気がした。
その後、「フィッシャーマンズワーフ」の埠頭にあるフェリーに乗ったのだが、これがまた気持ち良い!
船尾近くに立って海を眺めていると、まるでモーゼの「十戒」の如く、モーターが海を真っ二つに裂く。
船酔いする事もなく無事到着し、誠が待つ台北市内へ戻った。
今宵は週末のバースデーの主賓だった体育教師のチェリー(実はテコンドーでアジア選手権3位という事が発覚!)達と会食。
場所はナント、居酒屋「和民」!
台湾でも人気らしく、30分も待たされた。
メニューはほぼ日本と同じだが、値段はやや高め。
さて、今日の会食だが、新たな台湾の一面が知れて面白いものとなった。
特に印象に残っているのは、
「台湾では、レモンとライムの色が逆!」
「台湾では、『ABC』がモテる!」
の2点。
前者だが、台湾ではレモンの皮は「緑色」で、ライムの色は「黄色」なのだ…。
後者の「ABC」は、今台湾の若者の間では、「A」merican「B」orn「C」hineseという、「アメリカ生まれの華僑」がもてはやされているそうだ。
一昔前のいわゆる「三高(高身長・高学歴・高収入)」もやんわり人気のようだが、今は「ABC」が断然強いとか。
う〜ん、結局古今東西、女性は「ブランド」には弱いという事か?!
退店後、ブランド力に弱い私がカラオケでジャクソン5の「ABC」を熱唱したのは言うまでもない・・・。


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