台湾紀行⑨「乳首だらけのサッカーボール」
「滞在9日目」
今朝は昨夜の鳥骨鶏が効いたのか清々しい目覚めだったので、朝から外出することにした。
今日最初に訪れたのは、「クワンティエン・タイペイ」という芸術サロン。
ここはかつてのアメリカ領事館だったらしく、モダンな雰囲気を醸し出していた。
しかし、建物はモダンなものの、中は単なる映画館とカフェなのですぐに出てしまった。
その後、たまにはちゃんとした時間にランチをとろうと、小龍包で有名な「チンティンロウ」に。
時間が早かったせいか客は3組しかいなかったのだが、いずれも日本人だった為ちょっとゲンナリ。
どうやらここは日本人客も多いらしく、ちゃんとした日本語メニューも用意されていた。
たいして腹が減っていた訳でもないのに、勢いで小龍包、蒸した野菜餃子、そして定番の牛肉麺をオーダー。
さすが老舗というだけあり、どれもこれもハオツゥ〜(美味)!
が、どれもこれもしっかりした量なので、胃がやや興ざめていた。
興ざめた胃にはアートでしょ!…って事で、「タイペイタンタイイーシュークワン(台北モダンアート美術館)」へ。
今開催されているのは、「人体を使ったアート展」だった。
館内には「乳首だらけのサッカーボール(もちろん本物の乳首ではない)」や、「人体をプリントしたボディースーツ」などがあり、ちょっとエキセントリックな面もあったが楽しめた。
ちなみに、ここでも台湾人に間違えられる。
ちなみに、ここ数日、日本語より北京語で話しかけられる方が断然多い。
私は一体何人なんだ?
その後、台北の台所と言われる「ティーホワチエ」へ。
ここは、大正時代の面影を残すバロック風建築群が密集している地域。
また、「台所」というだけあって食材や漢方薬剤が店頭に山積みされている。
そんな光景を見ているだけでも楽しい。
ただ素朴な疑問としては、大きな壷状のガラスに入っている漢方薬剤の下の方はもう何年も日の目を見ていないような気がするのだが、果たして品質的には問題ないのだろうか?
定期的に下の方をかき混ぜている事を、心から希望する。
まっ、「良薬は口に苦し」だからいっか?!
しばらく歩いていると甘味処があったので、杏仁入りかき氷(35元=約140円)を思わず購入。
台湾の雑踏の中で食べるかき氷、たまりません!
杏仁も甘すぎず、歯ごたえも適度にあって美味しかった。
そんな至福の時を過ごしながら次の予定を考えるも全く思いつかず、一度頭を整理すべく「洗髪」する事にした。
こちらの「洗髪」はなんでも椅子に座ったまま行われるらしく、前々から気になっていた。
向かった先は「アンスリープ」と言うヘアサロンで、店内は日本のそれと変わらない程お洒落。
まず幾つかのコースから希望のものを選び、その後トリートメントの種類やマッサージの有無を選択。
私は一番シンプルな「台湾式シャンプーと頭皮洗浄コース」(550元=約2200円)にした。
コースが決まると20そこそこのあんちゃんが出て来て肩のマッサージをしてくれる。
当初あんちゃんをナメてたが、驚いた事にかなりのテクニシャン!
寝そうになるも、洗髪を見届けるまではそうもいかず、気合いで持ち直す。
15分程マッサージをした後、いよいよ洗髪タイム!
おもむろに頭にシャンプーをかけたかと思うと物凄い速さで泡を立て始め、気付けば白髪のアフロヘアー状態に!
「目をつぶった方がいい?」と尋ねると、「いや、大丈夫です」と一瞬プロの目になった(実際、顔に泡が付く事はなかった!)。
洗髪が一通り終わると洗面台へ誘導された。
「な〜んだ、結局座りっぱじゃないじゃん!」と若干ガッカリ。
物凄い痛いジェット噴射で頭皮洗浄し、全行程終了(約40分間)。
頭もスッキリしたところで、心もスッキリしたくなり「龍山寺(ロンサンスー)」へ。
前回行天宮に訪問の際、お供えのお線香を貰う事が出来なかったので、今回は勇気を振り絞って頂く事に。
無事お参りも済んだところで、お寺近くの露天で「青草汁」を購入。
なんだか体に良さげという単純な動機だったが、やっぱり「良薬は口に苦し(本日二回目)」だった。
口の周りに青汁をつけながら、急遽来台する事になったモデルの学を空港まで迎えに行った。
台湾9日目の私が、一丁前にも空港に友人を迎えに行くまでになっているのだから面白い。
第一と第二ターミナルの違いで多少手こずるも、なんとか合流。
その後誠とも合流し、学の歓迎会は台湾一の規模を誇る「士林夜市」でする事にした。
ここでは台湾ビールから始まり、カキのオムレツ、小龍包、カレー味のクレープ、巨大な鶏の空揚げ、野菜肉まん、ポテトを丸々使ったフライ、スイカとマンゴーのフレッシュジュース、焼きビーフン、空心菜炒めと、これでもかというぐらい買い食いした。
やはり、夜市は何度行っても楽しい!
しかも前回ここを訪れた時は一人だったが、今回は三人なので楽しさが増した。
教訓:「夜市は一人で行くべからず。」
明日はこれまた急遽もう一人友人が合流する。
更なる新しい風に期待したい。


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